ニキビ。
医療用語では「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」。
この歳( 39歳)だと「ニキビ」とは言わないのかな?「吹き出物」?
なんかくやしいので「ニキビ」にしておきます。
ここ何ヵ月かニキビが治らないんですよね。治らないというか、ある箇所のが良くなったら他のとこにできる。次々と。
口の周りだけですけどね。
マスクのせいもあるんでしょうけど、マスクなんて職業柄ずっと前からしてるんですけどね。
今使ってるのが肌に合ってないのかな?かと言って50枚とか60枚とかで買うから使い切らないともったいないんですよね…。
それかやっぱりストレスかな?ストレスですね。たぶん。
ん~、チョコラBBは飲んでるんですけどね。ただのビタミン剤ですけど。
塗り薬も使ってます。「マキロン アクネージュ メディカルクリーム」とかいうやつ。
これ。
成分は、ベンゼトニウムとイブプロフェン、あとトコフェロールですね。
ベンゼトニウムは抗菌剤っていうか消毒薬ですね。
イブプロフェンは抗炎症。内服薬でもありますよね。解熱鎮痛剤として。
トコフェロールはただのビタミンEですね。抗酸化作用。脂溶性ビタミンの中では唯一過剰症がないものです。内服の話ですけど。
ドラッグストアで色々と見たのですが、どれも同じ感じなんですよね。
消毒が「ベンゼトニウム」か「クロルヘキシジン」かっていう違いくらい。トコフェロールはどうでもいいかな。
一応これでも良くはなるんです。でも繰り返す。次から次と。もぐらたたきみたいに。
ちなみにイオウの入ったのも使った事がありますが、鼻の下に塗ったときに吐きそうになったのですぐにやめました。あの匂いは耐えられない…。
やっぱり医療用のを使わないとダメかなあ。
今はいろいろと出てるんですよね。
その一つ、「ベピオゲル」。成分は過酸化ベンゾイル。英語だと「Benzoyl Peroxide」で、略して「BPO」。「ベピオ」はここから名前が付けられてるのかな?
今までのニキビの薬って抗菌剤がメインでした。原因がアクネ菌なのでそれを抑えれば良いですからね。
ただ外用だろうが内服だろうが抗菌剤には必ず「耐性」の問題があります。
抗菌剤を使用しても効かなかった「生き残った」菌が繁殖するんですね。効いちゃったらその菌は死んでるんですから耐性を持つことなんてできません。
なので正確には菌が耐性を持つっていうよりも、抗菌剤が効かなかった菌が増える。その環境に適応できるものが生き残り次代を担う。ちょっと違うけど。
でもこの過酸化ベンゾイルは耐性の報告はありません。その作用が「菌の細胞膜やDNAを物理的に破壊するもの」だからなんでしょうね。加熱するのと同じです。
人間だって感染症にかかる人とかからない人はいますけど、脳や心臓を破壊されて生きてる人はいないでしょうし。
菌を物理的に破壊するのであれば、ヒトの細胞にも害があるんじゃないかと思う方もいると思います。(「人」とちょっとニュアンスが違うので「ヒト」にします。生物学的な方で)
ただ、この「物理的に破壊する」ものの正体は「フリーラジカル」と呼ばれるものです。いわゆる「活性酸素」ですね。
ヒトはこのフリーラジカルを無毒化する酵素を持ってるんですね。アクネ菌は持ってないので効果があります。
欧米では40~50年前から使用されているんですよね。十分すぎるほどの実績があります。
日本でニキビに使えるようになったのは何年か前です。なんでそんなに遅れたのか…。
ちなみに過酸化ベンゾイルと抗菌剤の合剤もあります。でも抗菌剤が入ってるためやはり耐性の問題があります。
まあ耐性があったとしても抗菌剤の方にだけなので、効果がなくなるわけではないでしょうけどね。
ベピオゲルが処方されてる中学生がいたのですが、その付き添いのお母さんが以前言ってました。
「今は本当に良い薬がありますよね~。私たちの頃なんてこんなのなかったし~。良い時代ですよね~。なんたらかんたら」
ず~っとニキビに悩まされてた中学生がこれを使って改善したので、お母さんの方が喜んでましたね。
もちろん個人差はありますけどね。でも投薬して話を聞いてる感じ、7割程度の患者さんは改善してるかなと思います。
医師から処方される薬と市販薬とでは当然かなりの差があります。
ニキビに悩んでる方は一度皮膚科を受診することをお勧めします。
私は行かないですけどね。皮膚科の先生っておっかない人が多いし。…個人の感想です。
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